2016年3月25日 星期五

なぜ Miitomo は衰退したのか

http://d.hatena.ne.jp/eiki_okuma/20160323/1458735170

なぜ Miitomo は衰退したのかAdd Staramanomurakumokip-sEIKU

なんて扇情的なタイトルにすると色々ありそう。
※個々のゲームに関してのレビューと考察増えてきたので「ゲーム寸感」というカテゴリを新設しました。

概要

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Miitomoは去る 3/17、とうとう鳴物入りで登場した任天堂初のスマホアプリである。
自分の半身である Mii から投げられるあらゆる質問に答えていき、その Mii たちがフレンド同士で交流するのを眺めながら、他の人が答えた回答にイイネ!やコメントを付けたり、溜まったコインで自分の Mii を着替えさせたりという、新たな機軸のコミュニケーションアプリに仕上がっている。
端的に言えば ask.fm をアバターシステムに落とし込んで質問を固定にしたカンジ。

課金額

\8,800 × 2。余り5万コインほど。

問題点

  • 飽きた。

良い点

  • 共通の話題に色んな人が答えるので、既存の SNS より粒度の高い個人の性質に関する回答を得ることができる。端的に言えば、その人のことをより深く知ることができる。
  • The interviews や ask.fm に代表されるように人は基本的に質問されることが好きなので、コミュニティの中で発言する土壌が作られやすい
    • 既存の SNS のように、「登録したけど何をすればいいかわからない」「ROM専」が生まれづらく、導入における導線がしっかりできている。
  • アバター機能の完成度が高い。お気に入りや色替えなど、機能の充実と洗練さを兼ねている。ここら辺はやはり培ったノウハウが生かされている。
  • Mii フォト機能が、端末内の写真や様々なスタンプエフェクト、文字入れもフォントを選べたりと至れり尽くせり。
    • アバター機能と併せて、実に幅広い画像を作れる。大喜利をやるにも十分だが……?
  • シンプル。何をすればいいか明らか。余計な機能が無いので迷わない。

何故飽きたか

  • このアプリを通してぼくが一番感じたことは、「人は人が思っているよりも他人に興味がない」ということだった。
    • オススメの本、面白かった映画などは参考になるが、昨日の晩飯や幼い頃のエピソードを聞かされてもぶっちゃけどうでもいい。
    • 「今日のコーデ」でランダム生成された画像の質の悪さ。付かないコメント。埋もれる回答
  • 個人の Mii と直接対話すると、その人と自分にしか見えない「ひみつの質問」が発生するが、これがますますどうでもいい
    • 他人から「有名人に例えるなら誰?」「好物は何だと思われている?」を言われた所で、どうしろというのか。
    • おっと、相手が可愛い女の子だったら話は別だ。
  • 他人の回答を聞いて、「自分はこう」と答えたくなる。が、答えてしまうとその直後に自分に対して同じ質問を聞かれた場合答えることが無くなってしまう。結果的に、質問の回答が分散し、フレンド全員が全員の回答を聞きまわらない限り比較して楽しむことができない。
    • あと、同じ人に連続して二回以上コメント付けづらいよね。回答の殆どがスルーされる理由にこれもきっとある。
  • アバターシステムとゲームシステム親和性が低い。服やセットを大量に購入しても着替える以外に使い道がなく、仮にファッション好きだとしても今度は服のプールが少ない。
    • 複数のアバターを持つとそれぞれが遊びに行く、とかなら複数パターンのお洒落をする意味が出てきそう。
  • ところで、ガチャ感覚から言えば安いが普通の課金アイテムとして考えると服一着200~300円程度って高くない?
  • まあ単純に、どういうコンテンツにしろ、浅い。ガチ層もライト層も数日でやることがなくなる。Miitomo やったら交友関係が増えるわけでもないし。

みんな飽きてきてない?

コメント密度が薄くなる問題
  1. 始める人が多くなる
  2. フレンドが増える
  3. 情報が一気に増えるが返せるコメントやイイネの数には限りがあるので分散する
  4. 一人あたりが貰うコメントの数が減る(或いは、人気者に集中する)
  5. 萎えた人・単純に飽きた人からやめていく
  6. 新規は既にやめたユーザ(見分け付かない)のかつての発言を順番に見ていくので、最初期の状態には二度と戻らない
実はもたらすものが少ない問題
  1. このアプリ、フレンド追加するには「リアルで会う」「Twitter / Facebook と連携する」のどちらかしかない。後者は相互のみ。
  2. そもそもリアルで会ったり SNS で相互の人というのは普段からそれなりに交流があるので、改まってコミュニティツールで交流したいことというのはそんなにない。
  3. 必然的にこのアプリがもたらすものは「普段話さなかったネットの向こうの友達との交流」か、「普段話してる友人の思いがけない一面」のどちらかになる。ニッチすぎる。
  4. 友達の友達は追加できないので、既に使っている他の SNS より交友関係が広がることはない。
密かな通信障害が致命的問題
  1. どうも、お知らせが更新されないことがある。過疎?と思いきや、時間を置くと一気に流れてくる。
  2. 随分前の自分の回答にイイネやコメントがついていることがある……。
  3. サーバが混雑していると、正確に更新情報が配信されないのかもしれない。すると、まるで自分だけが世界から隔離されているような状況になってしまう。
  4. 通信障害が改善しても、心という器はひとたびヒビが入れば二度とは 二度とは……

何が欲しい?

  • 話題を分散させない仕組みが欲しい。例えば、マイトピック。自由に設定したトピックに、みんなで書き込みをする。たくさんの意見が集まるなら、みんなの今日の晩飯は自分の今日の晩飯の参考になるかもしれないし、大喜利自由に開ける。
    • トピックは誰かが作ってもいいし、自動で設定されることがあってもいい。両方選べるものがいい。
  • 交友を拡げる仕組みが欲しい。友達の友達を訪ねたい。それができない限り、Miitomo は既存の SNS 以上にはなれない。
    • 結局 Miitomo がどこを目指してるのかは少々謎なのだが。
    • もっと言えば、Twitter / Facebook 連携ってのはノイズが多すぎたと思う。リアル+友達の友達ドリブンの方が小さなコミュニティ大きな広がりという所では上手く行ったのでは。
    • 或いは、友達にはなれないけど、会いにいくことはできるとか。加えて、誰が来たか、足跡機能。もし気になったら、友達に仲介してもらえばいい。
    • 自分の友達にコメント付けてる知らないあの人、という状況が折角発生してるのに、名前以上に見れる情報が皆無。勿体なすぎる。
  • 続ける動機が欲しい。ゲーミフィケーションするなら、レベル(ランク)をもっと明瞭なものにしたい。
    • 人気者ランクとファッションランクは結局イイネとコメントを貰ったかどうかに因るので、コミュニティの衰退と共に成長が止まるため、アプリを使わせ続ける動機にはなり得ない。こういうものはコミュニティの盛衰と別の軸にあるべきである。
  • ※上に挙げたものは「足せばいい」ものではなく、今あるものを幾つか捨てて採択する必要があるだろう。シンプルイズベスト。それだけは揺るがない。

総括

  • 結局の所、Miitomo 自体はそんなに悪くない(ロードが遅いとかはあるが)。いかんせん、飽きやすいのだ。
  • フレンドは今40人強。40人も人間が居れば何やっても楽しめると思うのだが、それでも盛り上がらないのはやっぱり仕組みがちゃんとできていない。
    • 40人を別々の孤島に配置して、船を頑張って作っている感。一つの島に入れてくれ。
    • ……実は、100人フレンドが居る人気者の、フレンドそれぞれが数人しかフレンドが居ないような、徹底的な「スター+ファン」型に限って現状の仕組みでも Win-Win である。もしかしてそのためのツールか?
  • 人は集まっている。それだけに、勿体ない。今後のテコ入れに期待している。

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