2014年1月3日 星期五

【コラム】ゲームオーバー:2013年の敗者

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2013年12月31日(火)12時42分

【コラム】ゲームオーバー:2013年の敗者

今年も様々な出来事があったビデオゲーム業界。素晴らしい一年を過ごし、意気揚々と2014年を迎えることができる者たちもいれば、問題山積みのまま2014年に突入してしまった者たちもいる。
Games Industryが今年一年を総括し、その勝者と敗者をコラムにまとめている。勝者に続いて敗者を。
マイクロコンソール
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Ouyaにもまだポテンシャルが残されているのは確かだ。とはいえ、Julie Urhman氏が送り出したモバイル・コンソールの滑り出しは決して好調とは言えず、その後の経過も順調ではない。デベロッパーに翻弄されたOuyaは、Microsoftと同じような問題に直面した――独立系デベロッパーの要求を理解せず、自らのターゲット層を見誤ってしまったのである。ゲーマーが嘔吐するという酷いオンライン広告は意味不明だが、貪欲なデベロッパーに利用された出資システムの問題点を見て見ぬ振りをしてしまったのはまずい判断だった。Kickstarterを通じて消費者が製品に投資することを許すなら、開発過程に消費者を介入させるべきだ。Ouyaは、手遅れになるまでフィードバックに耳を傾けない会社のように見える。
しかし、Ouyaだけが発売中もしくは発売間近のコンソールではない。仮に全てのマイクロコンソールが同じ結果――モバイル・ゲームを大画面でプレーすること――をもたらすなら、どうすれば頭一つ抜きん出ることができるのか?それに、そもそも消費者はモバイル・ゲームを大画面でプレーしたいと思っているのだろうか?高品質の敷居が低いインディ・ゲーム、F2PのMMO、新コンソール、まだまだ死んでおらずラインナップも膨大な安価の旧世代コンソールなど競争は熾烈であり、中途半端なコンテンツの出番は存在しない。価格設定を見るとそれほど安くはないし、ゲーム開発における実験的な側面はOculus RiftとCastARが、ValveのSteam Machineがハイエンドの需要を満たしているのだから、可愛らしい目新しさが売りのゲーム・デバイスの居場所はないように見える。Gamestick、Ouya、GamePop、そしてMojoは、そもそものニッチ需要すら逃してしまった。
任天堂Wii U
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任天堂は何も問題がない。しかし、Wii Uは終わりだ。そもそも始まりもしなかった。岩田氏が予測したように、今期中に900万台を売ることもないだろう。任天堂は現実を見ていない。Wii Uが来年のクリスマスにも店頭に飾られていたら驚きだ。良くて投売りワゴンかレトロ・セクションで見かけるくらいだろう。妄想狂の任天堂ファンは認めようとしないが、そうなることは確実である。幾つかの任天堂の内製ソフトを除けば、期待できるようなゲームは何もない。任天堂のゲームが任天堂のコンソールを売るのだという神話は、文字通り神話に過ぎない。『風のタクトHD』『ピクミン』『マリオ』は最高のゲームかも知れないが、キラー・タイトルであったことはない。
今年初頭の大きな疑問は、Microsoftとソニーの新コンソールがWii Uの二の舞になるのか、という点だった。だがそうはならず、両機種共に既に200万台を突破している。発売から1年が経過したWii Uは、サード・パーティーからのサポートがなく、苦しんでいる。繰り返しになるが、任天堂ファンは内製開発があると主張するだろうが、それでは充分ではないのは明白だ。任天堂は「早く失敗すべき」という格言を聞いていなかったのだろう。このホリデー・シーズンは最後のチャンスだった――バンドルはかなりお得だった――が、PS4とXbox Oneの横に並ぶと、Wii Uは古臭く見えてしまった。Wii Uの特徴が消費者には不明瞭なのである。安っぽく見えるし、そのタブレットは殆ど活用されず、変わり映えしないカトゥーンたちに囲まれている。任天堂は新たなファンにアピールしているが、彼らだけではWii Uのビジネスを維持するには足りないのである。
ハッキリさせておこう。任天堂自体に問題はないが、Wii Uは終わりだ。
Insomniac Games
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『Fuse』を憶えている人はいるかな?『Fuse』はNaughty Dogの『The Last of Us』と全てが正反対。前評判も、興奮も、宣伝のサポートも一切無し。定評のある優秀な人気開発チームからの新規タイトルが、あそこまで発売前から死んでいるなどありえないが、それでも『Fuse』は完全に無視された状態で大コケしてしまった。あまりの恥ずかしさに、宣伝部はカバー・アートから主人公たちの頭を隠してしまった。
店舗の棚をざっと見渡すと、3人称のカバー・シューターが沢山並んでいる。例えば『Gears of War』フランチャイズは、『Fuse』発売までに4作品をひねり出している。その凄まじい人気にもかかわらず、『Gears』は4作目にして完全に干上がってしまったシリーズだ。『Judgement』は良いゲームだったが、全てが自然な終わりに到達した。市場を牽引するシリーズが一呼吸置くことを決めたのだから、これといった特徴のない新規作『Fuse』には何の望みも残されていなかったのだ。
『Fuse』は、今では消滅したEA Partnersプログラムの犠牲になったのだろうか?それは関係ない(EAはプログラムが問題なく継続していると主張している)。開発スタジオはその最新作で判断されるとするなら、Insomniacは目に見えて『Fuse』後遺症を背負っている。『Fuse』のことはすっきり忘れて、次のプロジェクト――Xbox One独占の『Sunset Overdrive』――で新世代を新たな気持ちでスタートさせて欲しいものだ。
デジタル価格設定
デジタル価格設定は酷いことになっている。モバイルではゲームを無料で配っているが、それでもプレーしてもらえないゲームが殆ど。コンソールではその正反対のことが起きている――ディスク版よりも価格が高くなっているのだ。それでも売れているのだろう、値下がりしていないのだから。加えて、インゲーム・アイテムをはじめとするゲーム内課金の馬鹿げた価格もある。レース・ゲームにおける32ポンドのスーパーカー、シンプルなモバイルのクイズ・ゲームにおける70ポンド分の追加ライフなど、誰がどう見てもボッタクリである。業界外の人間(つまり、実際にお金を払う側の人間だ)から見たら、とにかく杜撰な摂取に見えるはずだ。このような不明瞭さこそが、子供が親のクレジット・カードを使って膨大な額を使用したというような記事を我々が目にし続けている理由なのである。
しかし、真の解決策はない。価格設定は製品ごと、フォーマットごとに異なるものだ。我々がすべきなのは、消費者を教育し続け、市場が適正価格を決定するのを我慢強く待つことだ。容赦なく狩られ、細切れにされて隅々まで金に替えられるクジラに消費者を例えるのも止めた方が良いかも知れない。
デジタル価格設定に安定性や明瞭性を求めるには、メーカー側ではなく消費者がコンテンツの価格を決める必要がある。つまり、財布で投票するということだ。
id Software
全てが終わった。id Softwareは空っぽだ。Hollenshead氏、Hooper氏、そして大御所――John Carmack氏――が『Doom』を生んだスタジオを去っていった。開発スタジオがパブリッシャーに買収されると、優秀な人材が契約満期と共に去ってしまうのは避けられないことなのかもしれない。Carmack氏は、バーチャル・リアリティこそがゲームの未来であると信じているのだ。幾つかの素晴らしいソフトウェアが残されたのは確かだが、長年のファンから変わらぬ愛情と注目を得ることはもう決してないだろう。今月20周年を迎えた『Doom』に関しても同じことが言える。あのフランチャイズも賞味期限切れなのかもしれない。とはいえ、惨めな幕引きというわけではないだろう。
Microsoft
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Microsoftは格好の的だ。スポーツの生放送やテレビのクイズ番組を見せることで新コンソールを紹介した時以来、彼らが晒されてきた批判は全て当然と言える。ゲームを前面に押し出したE3のXbox Oneショーケースはマシになっていたが、それが上手くいったのもPhil Spencer氏が価格を発表するまでのこと。あれで完全に白けてしまった。そして常時接続やデジタル関連の方針が明らかになっていき、デベロッパーやメディアなどがそっこに油を注ぐ格好となった。そして勿論、あの方針転換。あれによって、Microsoftは成り行きで方針を決めているという実態を露にしてしまったのだ。加えて・・・
後はもうお分かりだろう。Microsoftはこの一年笑いものになってしまったが、その主な要因は自らの不始末と酷いマーケティングにある。メッセージは充分洗練されておらず、Xbox Oneはあまりに早い段階から手を広げすぎてしまった。万人の欲求を満たすことなどできないのだ。私のリビング・ルームを支配することなど不可能だ――私のリビングなのだから。Xbox Oneをリビングに置くとしても、まずは監視を止めることだ。押し付けられたカメラが私を監視し、ゲームプレーを分析し、私の子供の視聴習慣をチェックするなど、嬉しいはずがない。パラノイアと呼んでくれて構わないし、少し昔気質すぎるかも知れないが、私がビデオゲーム・コンソールに望むのは、まず優れたビデオゲームをプレーすることであり、エンターテイメントの選択肢はその後で自分の時間に決めたいのだ。
Microsoftはあまりに頭ごなしだった。自らの望みやXbox Oneの使い方を、消費者に指示しようとした。ハードウェア、ゲーム、フィーチャーを提示し、消費者に好きなように適応させる代わりに、である。2014年には、指示ではなく耳を傾けることに多くの時間を費やしてもらいたいものだ。
[ソース: Games Industry]

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